2008.02.10 影と馬鈴薯
僕にはどこに行くにも一緒の友達がいた
そいつは僕と違って頭が良くて
運動もできて腕っぷしが強くて
でもそんなことは鼻にもかけず
いつも明るくてそいつといる奴はみんな笑っていた
僕はそんな奴が友達だってことを誇りにしていた
僕たちは友達 むしろそのことが当時の僕の全てだった


だけどいつからだろう
そいつ元気が無くなっていて
最初はずっと心配してたんだ
僕もみんなも
何をしててもそいつのことを考えていた
だけどいつからか気にもとめなくなっちゃった


そんで そんである日とうとう死んだって
知らされた 葬式ももう終わっちゃったって
僕はどんな気持ちだったと思う?
悲しいとか悔しいとか情けないとか思いもしなかった
僕は僕なんだって 素直にね そう思えたんだ


彼は僕の影で 僕が元気になればなるほど弱っちゃう
其れは当たり前なんだ 残念だけどね
それからの僕はそりゃ頼られていたさ
みんな僕が友達だってことを自慢したりして
僕は生まれ変わった 


だけどいつからだろう
僕元気が無くなっていて
今はもう立つこともできなくなっちゃった
ほらまた剥がれていくんだ
そして肥やしになる
当たり前なんだね 僕はみんなの影だから
みんな誰かの影だから
今は違ってもいつか きっと影になるから
うれしいな うれしいな うれしいな うれしいな
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